2017-06-22

「シンカーンセーン」

歩くのが好きな僕だけど、先日は雨降りだったので電車を利用。車内奥に進んだところで、イマドキなママに連れられた小さな男の子がちょこんと座席から窓の外を眺めてる。ふと気配を感じたのか、僕と目があった瞬間、何かしらお互いにびびっと来るものがあって意気投合。


ママが気を使ってくれて、運良く隣の席に座れたのだけど、途端に彼はお気に入りの新幹線を取り出し、僕の腕を線路に見立ててガタンゴトンと。その様子があまりにも可愛くてさ。


「この新幹線の中にもコビトいるんだぜ、知ってる?窓から君のこと見てるんだよ。」


彼は更にグイングインと僕の腕を暴走。どうやらこの線路、気に入ってもらったようだ。

男の子は夢や想像の世界では何しろ親分だからね。僕も小さな頃こんなだったのかな。


彼と一緒に「シンカーンセーンーー!!!」と盛り上がっていたら、あっという間に目的駅に到着。

心洗われたひとときをありがとう、坊や!


コビトたちはきっと乗り物酔いしたことだろう。


2017-06-19

「僕はラブソングを歌うよ」

東京に出る前、色んな先輩から東京に出るべきか否かのアドバイスをもらいました。
その折、ある曲を聴いていただいた先輩の言葉が、僕の胸に突き刺さりました。そのトゲはずっと刺さったままで、僕はどうにも理解出来ず、当時実は反発さえしていたのです。

結局僕は東京での音楽生活を選んだわけなのですが、月日は流れ、僕がその先輩と同年代になった今、やっと理解出来ました。
僕の思いも、先輩の思いも、実は普遍に存在し得るテーマだったんだと。

反社会
恋愛

「年を取ると素直に恋愛を歌えなくなる。
社会派を悪いとは言わないが、つまりはそういうことだ。」

枯れていく心を
青く保ち続け
反社会も恋愛も
そのどちらも歌い続けることが
どれほど難しいことか

僕に教えてくれたのです。

その先輩は今も青臭く
ラブソングを歌い続けています。

ファンの皆さんが今も会場に足を運んでくださる。
何より、それが証しです。

天神の先輩へ、
ありがとうございます。

邑本真司